CONCEPT

思わず踊りだしたくなるような軽さのエプロン

選択肢がとても少なかった男性も着れる家庭用エプロンを作るところからスタートしています。

私が家の台所仕事をする際にエプロンを着用してこなかった3大理由「重そう」「暑そう」「面倒くさい」を解決できるエプロンを形にしてゆく中で、一般的なエプロンに多い作り、形、装飾などの意味を再考することになりました。

もちろん価格と価値についても熟考しました。何しろ数百円~1万円超という幅の広いレンジで世には多くの形、素材のエプロンがすでに売られていますから。

エプロンにポケットは必要だろうか。丈はひざ下まで必要?お尻まで覆うように巻き込む必要もあるのかな?エプロンの常識と改めて向きあいました。

結果的に着地したのはシンプルで無駄のないエプロン。直線的なラインのデザインは男性のみならず女性の着用にも適しています。日常的にエプロンを着用されている方ほど、カッポレのエプロンの動きやすさと軽さに驚かれます。

オーガニックであろうとなかろうと何か物を作るためにはエネルギーと資源と人の力が必要です。安価な価格と引き換えに製造プロセスの裏側に闇があるようなモノは作りたくありませんでした。綿花栽培から糸、生地、縫製、染色まですべてのプロセスと産地を把握できることもを大切にしています。

服が汚れないように着用するエプロン。日に何度も脱ぎ着をするエプロン。誰に見せるものでもない日常仕事着エプロン。

そんな実用性が求められるエプロンをジェンダーもジェネレーションも問わない一つのファッションと捉えなおし、提案することで、性別・世代を問わず積極的に台所仕事を楽しむ文化の土壌をまずは耕しはじめたいと思います。